手術の特色

手術における特色

01

疾病の状況に応じ、おなかの創が1つだけの単孔式手術や、2つの二孔式手術で手術を行います。

02

安全に配慮した上で、可能な限り創を小さく、数を減らすことを目標としています。

03

希望者には自己血貯血を行い、必要時には自分の血液を輸血します。

04

患者様に優しい麻酔として、眠っている間に神経ブロックも追加して痛みの更なる軽減に努めています。

日本産科婦人科内視鏡学会 
技術認定医による手術です。

※患者様の疾病の状況と希望に応じて
個別に対応いたします。

当院の麻酔管理について

専属の麻酔科学会専門医が
麻酔管理しています。

エコーガイド下神経ブロックで痛みの軽減に努めています。
腹腔鏡手術は手術の傷が小さくて術後の痛みが軽いことが特徴ですが、当院ではより痛みを軽くするために全身麻酔中に神経ブロックを行っています。
超音波装置を用いて鎮痛に必用な神経のみを局所麻酔薬でブロックするエコーガイド下神経ブロックというものです。
眠っている間に行いますので、硬膜外麻酔のような痛み・恐怖感はありません。
さらに、傷の大きさに応じて点滴から微量の鎮痛薬を持続的に投与する方法も併用しています。

神経ブロックの種類

腹直筋鞘ブロック

臍の左右の筋肉内に局所麻酔薬を入れて主にお臍の痛みをとります。

腹横筋膜面ブロック

内腹斜筋と腹横筋の間に局所麻酔薬を入れて主に下腹部の腹壁の痛みをとります。

適応及び一般的な施工術式

腹腔鏡手術・子宮鏡手術の適応

  • ・子宮筋腫
  • ・良性卵巣腫瘍(卵巣嚢腫)
  • ・子宮内膜症
  • ・不妊症(子宮付属器癒着、卵管閉塞、子宮奇形の一部)
  • ・子宮外妊娠
  • ・卵巣出血
  • ・卵巣卵管周囲癒着
  • ・子宮内膜ポリープ

一般的な施工術式

  • ・腹腔鏡下子宮筋腫核出術
  • ・腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術
  • ・腹腔鏡下子宮全摘出術
  • ・腹腔鏡補助下膣式子宮全摘出術
  • ・腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術(腫瘍核出術)
  • ・腹腔鏡下子宮外妊娠手術
  • ・子宮付属器癒着剥離術
  • ・子宮鏡下内膜ポリープ切開術
  • ・子宮鏡下粘膜下筋腫摘出術

Q&A

Q入院は必要でしょうか?
A 必要です。退院の目安は術後2~4日です。日帰りはあまりお勧めしません。
Q保険適用でしょうか?
A 入院と手術に関しては、健康保険が適用されます。
Q麻酔はしますか?
A
  • ・痛みを和らげる・肺での換気を確実に行う・体の動きを制限する
    気腹法で腹腔鏡を行う際には、上記の理由により、気管内にチューブを入れる全身麻酔を行います。
Q腹腔鏡手術(開腹手術に比べて)のデメリットはなんですか?
A
  • ・手術時の体にかける負担が少ない代わりに丁寧な操作での手術となるため、開腹手術よりもやや時間が長くなります。
  • ・(気腹法の)炭酸ガスの注入により、みぞおち、脇腹、肩先に痛みを伴う場合があります。

※自然に消失しますが、まれに皮下気腫、気胸、ガス塞栓、深部静脈血栓症に伴う肺塞栓などの場合があります。

また、以下の状況が発生した際は、輸血をする可能性や開腹手術に移行するため、病診連携先への搬送になる場合があります。

(開院から現時点まで下記による提携先への搬送事例はございません。H26.4.1 現在)


  • ・予期できない出血(血管損傷)
  • ・癒着がひどい場合
  • ・悪性腫瘍が見つかった場合
  • ・腸管損傷や尿管損傷などで、腹腔鏡下で修復が困難な他臓器損傷が見つかった場合
ページトップへ戻る